
皆様には平素より東洋熱工業に対しまして格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。 私ども東洋熱工業は1937年(昭和12年)の創業以来、空調設備を中心に設計・施工・メンテナンスに携わり、長年培った技術と経験をもとに、高品質な空調設備を提供してまいりました。
私たちは今、かつてないほど急激な環境変化の中にいます。気候変動による自然災害の多発、国際的な紛争による原材料やエネルギー価格の高騰など、多くの課題に直面する一方、AI技術の発展などにより効率化や自動化が進み、私たちの生活や社会は大きな変革期を迎えております。また2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた17のゴールを目指し、2030年までに目標を達成 すべく企業の参画・貢献が期待されています。特に、地球温暖化対策をはじめとする環境課題において2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわちカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すには、環境と省エネルギーに対する技術開発がますます重要となります。
当社はこれまでも、建築物の中で消費エネルギーの割合が高い熱源部分において、世界トップクラスの省エネルギー実績を達成した熱源トータル最適制御システム(E-SCAT®)、産業用クリーンルームの高清浄度化と省エネルギー化を目的としたアップフロー方式空調システム「T-COSMOSU®(ティーコスモス) 」、リニューアルにおける現地調査から図面作成・計画提案まで一連の作業を飛躍的に省力化する3DレーザースキャナとBIMの連携を行うシステム等の開発を行い、その『技術力』で人々の快適な暮らしや企業の生産活動に必要な最適環境を創造し、社会の課題に応えてまいりました。
また、働き方改革を実現し、多様な価値観に応じた働きがいを提供できる企業として、強い心と正しい考え方を持つ『人間力』の高い人材を育成し、『技術力』と両立させることで課題に立ち向かう強い企業を目指してまいります。どの様な事業環境においても、「環境に、社会に、文化に、責任ある企業として調和のとれた発展を目指す。」という経営理念に基づき、長い歴史で築きあげてきた「技術の東熱」として、社会から継続的な信頼を得られる誠実な企業として、持続的成長と企業価値の向上を実現してまいりたいと思います。
皆様には変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。