「東京電機大学東京千住キャンパスにおける徹底した省エネルギーを目指した継続的取り組み」が公益社団法人　空気調和・衛生工学会が主催する「第24回空気調和・衛生工学会賞特別賞十年賞」に値する業績として認められ、学校法人東京電機大学様、(株)日建設計様、鹿島建物総合管理(株)様とともに同賞を受賞しました。
　東京電機大学東京千住キャンパスは、環境配慮やコミュニティ形成、地域防災拠点の機能を兼ね備えた先導的モデルキャンパス（延床面積約73,000㎡）として、2012年4月に開設され、2017年4月に増築（延床面積約28,000㎡）しています。2015年には同学会の第53回学会賞技術賞を受賞しております。
　採用した省エネルギー技術をより効果的に運用するため、建物管理者と建築主だけでなく、学生や学外識者も参加する性能評価会議を開催し運用改善を継続しています。実績データの詳細な分析により、増築建物の熱源容量の最適化や省エネルギー技術の改善・運用見直しを行っています。その結果、竣工当初と比較して一次エネルギー消費量が25％削減、ピーク電力量が17％削減を達成しています。さらに、AI活用や人数情報を基にした原単位の確立など、新たな活動にも積極的に取り組んでいます。その他、地球温暖化防止活動環境大臣賞（環境大臣賞）でも高く評価され、広く建築設備の重要性や、学生に対する建築設備の認知へ貢献しています。
　これらの成果より、空調に関する省エネルギー計画・運用を考える上で参考となるものであり、さらに今後も建物運用における新たな知見の発信が期待されると、評価されています。

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令和5年度（2023年度）受賞業績のお知らせ