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2019年07月

KTビルにて「第57回空気調和・衛生工学会賞技術賞(建築設備部門)」受賞

 公益社団法人 空気調和・衛生工学会(SHASE)が主催する「第57回空気調和・衛生工学会賞」表彰式が2019年5月10日に明治記念館にて開催され、「KTビルにおける普及性を目指したZEB Readyの実現」が建築設備部門の最高賞である学会賞技術賞を、鹿島建設株式会社、鹿島建設株式会社技術研究所、ダイキン工業株式会社、株式会社クリマテックと弊社の連名で受賞しました。

今回の受賞に対する評価点は、下記の通りとなっております。

  1. 既存建物の内部負荷を計測・分析し、室外機容量の絞り込み(ミニマム化)を行ない極端な低負荷運転の回避、運転効率の向上を実現している。またビル用マルチエアコンの制御基板交換により、部分負荷運転時の効率向上、室内機ファン動力削減と室外機の低負荷運転回避、自動風量変更および外気冷房制御(バイパス)を実現し、わずかなコスト増により大きな省エネルギー効果を上げ、メーカーを通して業界に展開可能としている。
  2. 様々な手法を駆使して設計・施工時の綿密な検討により、性能を落とすことなく労務量を約43%削減している。(自社同規模施工比)。
  3. 汎用的なビル用マルチエアコンをカスタマイズしたシステムにより、建築物省エネルギー性能表示制度の設計段階における認証でZEB Readyを取得するとともに、運用段階において認証取得時と同程度の実績であることを確認している。更にCASBEE-建築(新築)においてはSクラスで第三者認証を取得している。また、室内環境についても評価を行ない快適性について確認し、オフィス空間における満足度を向上させている。
 一般的な空調システムであるビル用マルチエアコンを用いて、ZEB Readyの実現・省エネルギー運用・快適性の確認を行なったことは、今後の展開が容易であること、また本業績で示された品質向上と労務量削減手法の数々は、新たな製品・工法の開発も含め今後の展開も合わせて期待できる。
 自社ビルであることから、省エネルギー検証やチューニングの実施は他の建物よりも有利ではあるものの、丁寧に検証を行ない実践されており、これらの取り組みは今後の様々な建物における設備計画において非常に参考となるところが評価されています。
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