実験動物飼育ラック(STAR)の感染防御性能についてウイルスを用いて実証
当社は既に実用化されている実験動物飼育ラック(製品名:STAR)の感染防御性能について、日本で初めてウイルスを用いた感染実験により実証した。これまで、細菌やマイコプラズマを用いた実証試験は行われてきたが、ウイルスでの実証試験は日本で初めてとなります。感染実験に用いたセンダイウイルスは、非常に感染力が強く、空気感染を起こすウイルスとして知られております。このウイルスは、人間への感染はなく、マウス、ラットへは驚異的な感染力を示します。特に対策の取られていない実験施設でこのウイルスが発症すると、ウイルスが施設全体へ急速に拡大し、大きな損害を受ける危険性があります。
当社は、この様な感染事故の防止を目的として、実験動物飼育ラック(STAR)を開発し、すでに熊本大学殿等へ300台以上を納入していますが、この度の実験により同ラックの基本性能である。
1)隣接するケージ間のウイルス伝播防止
2)ラック外部へのウイルス伝播防止
3)モニターボックスの有効性の3点が実証されました。